【フランクフルトモーターショー09】SクラスプラグインHV登場…燃費31.25km/リットル!

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【フランクフルトモーターショー09】SクラスプラグインHV登場…燃費31.25km/リットル!
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ダイムラーは10日、15日に開幕するフランクフルトモーターショーでコンセプトカー『ヴィジョンS500プラグインハイブリッド』を初公開すると発表した。次期『Sクラス』のハイブリッド技術を搭載した先行テスト車で、欧州複合モード燃費31.25km/リットル、CO2排出量74g/kmという驚異的な環境性能を実現する。

ダイムラーは今年4月、ニューヨークモーターショーでメルセデスベンツ『S400ハイブリッド』を発表した。最大出力279ps、最大トルク35.7kgmの「S350」用3.5リットルV6ガソリンエンジンに、最大出力20ps、最大トルク16.3kgmのハイブリッドモジュール(小型モーターなど)を追加したシステムを搭載。アイドリングストップ機能や回生ブレーキも装備された。

S400ハイブリッドは、欧州複合モード燃費12.7km/リットル、CO2排出量186g/kmを達成。日本でも9月3日に『Sクラスハイブリッドロング』(1405万円)として発売されたばかりだ。

ヴィジョンS500プラグインハイブリッドは、次期『Sクラス』のハイブリッド仕様の先行実験車。S400ハイブリッドのシステムをベースにしながら、さらなる燃費向上とCO2削減に取り組んでいる。

エンジンはガソリン3.5リットルV6だが、次世代の直噴システムを採用する点が特徴。コンパクトなモーターがエンジンと7速AT「7Gトロニック」の間にレイアウトされるのはS400ハイブリッドと同じだが、ハイブリッドモジュールは最大出力60ps、最大トルク25.5kgmまで出力が高められている。

S400ハイブリッドとの最大の違いは、2次電池の容量にある。リチウムイオンバッテリーを搭載するのは両車の共通点だが、その蓄電容量はS400ハイブリッドの0.9kWhから10 kWhに引き上げられた。そのため、2次電池の搭載位置は、エンジンルームからトランク床下に変更されている。

ヴィジョンS500プラグインハイブリッドは、バッテリー大容量化の恩恵で、最大30kmをモーターだけでゼロエミッション走行可能。トヨタが今回のフランクフルトで公開する『プリウスプラグインハイブリッドコンセプト』のモーターだけの走行可能距離が20kmだから、S500プラグインハイブリッドは、プリウスの1.5倍をEV走行できる計算だ。

また、S500プラグインハイブリッドは、家庭用コンセントから充電できるプラグインハイブリッド車という点も大きな特徴。充電時間は家庭用コンセントで約4.5時間、急速チャージャーを使用すれば約1時間で完了する。トランクには小型のオンボードチャージャーを搭載し、充電をサポート。もちろん、アイドリングストップ機能や回生ブレーキも装備されている。

ヴィジョンS500プラグインハイブリッドの凄さは、動力性能と環境性能を高次元で両立している点にある。0 ‐ 100km/h加速は5.5秒で駆け抜け、そのままリミッターが作動する250km/hまで加速。それでいて、欧州複合モード燃費は31.25km/リットル、CO2排出量は74g/kmだ。最大30kmをEV走行できることが、この数値に反映されている点に考慮する必要はあるが、それでも大型高級サルーンとしては超優秀な燃費とCO2排出量といえるだろう。

ダイムラーは、「ラグジュアリーサルーンセグメントのガソリン車で最も燃費性能に優れる。このセグメントで初の“3リッターカー”(100km走行して消費する燃料が3リットル)」と自信をのぞかせる。

ヴィジョンS500プラグインハイブリッドの技術の多くが、次期Sクラスに搭載されるのは確実。「世界の高級車の指標」とされるSクラスだけに、次期型は再び世界を驚かせることになりそうだ。
《森脇稔》

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