8月29日東京ビッグサイトのグッドデザインエキスポ会場内で、グッドデザインエントリー作品である株式会社ナガノの携行折り畳み自転車『ディービーポップ』の公開プレゼンテーション審査が行われた。プレゼンテーターはデザインオフィス・バンの坂絋一郎氏。
板氏はプレゼンテーションの中で、「都市生活者にとって、本当に使い勝手の良い自転車とは?」をテーマに、シームレスで自由な移動ができる(駐輪場に預けたりしない)と便利ではないか、常に一緒にそばにいてくれる自転車が欲しいという思いで開発したという。
その開発の際の課題としてあがった以下の点を解決し製品化したという。
●電車やバスなど公共交通機関に持ち込むことができる
●折り畳んだ状態で簡単に押し歩きができ、駐輪場などを使用する必要がない
●折り畳み、展開が瞬時にできる
●杖のように身体を支えて移動できる
●コンパクトな自転車であるが、3ポイント(サドル、ハンドル、ペダル)とホイールベースをフルサイズ車両並みとし安定した操縦性を備える
審査員はインダストリアルデザイナーの山村真一氏、木村徹氏、そして、ロボットデザイナーの松井龍哉氏の3名。
審査員からは、使用者の目線で開発されていてリアリティがある、人間の感覚に近い自転車、と評価された。しかし、重さについては今の半分くらいが本音であるという意見も挙がった。