レクサス『HS250h』のボディカラーは全10色、そのうち3色(ブラックオパールマイカ、ムーンライトオパールクリスタルシャイン、クォーツホワイトクリスタルシャイン)はハイブリッド専用色である。
トヨタ自動車デザイン本部デザイン開発部カラーデザイン室北村陽一郎さんは「レクサスのハイブリッドカラーは深淵な宇宙の世界観というものをキーとして開発しています」という。
「まずブラックオパールマイカ、これは宇宙の深みを表現している色です。そしてムーンライトオパールクリスタルシャイン(今回の新規開発色)は月、月光を表現しています。様々な表情を持った月光、知的な静寂さなどが表現できる色を開発しました」
そして、「この色は干渉効果を持ったマイカを使ったシルバーになるので、ハイライトで黄味、シェードで青味を見せるようになっています。単純なシルバーではなく奥行きのある表情を作り込むのが非常に難しかった」と話す。夜の街灯の下や日光の下など、様々なシーンによってこの表情が際立ってくるという。
充実した室内色との組み合わせのお勧めは、「メインになっているブラックオパールマイカとキャメルイエローとのコーディネートです」。
「ブラックでも青赤味を持ったものに対して、中は黄味と、色としては反対色の関係になります。そういった刺激は強いものの、これまでになかったおしゃれな感じになっているかなと思います」