【D視点】先祖がえりが話題の…VW ゴルフ 新型

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デザインを読み解く

1938年に誕生した『ビートル』(「タイプ1」)は、1992年までに四輪自動車として世界最多の2150万台以上を生産したのみならず、独創的なデザインで歴史に残るクルマになった。途中、『タイプ2』、『タイプ3』、そして『タイプ4』と、新たなクルマを市場に投入するが、ビートルに代わるモデルには育たなかった。

そのような状況の中で、1974年に登場したのが、イタリア人のジョルジェット・ジウジアーロデザインのゴルフなのだ。35年間で2600万台以上を販売し、フォルクスワーゲンの救世主としてのみでなく、名実ともにビートルの後継モデルとなったのだ。

初代ゴルフは、2代、3代、4代そして5代と、モデルチェンジを繰り返しながら、シャープで活発なイタリア娘が、ふっくらとして堅実そうなドイツ娘へと変身していった。5代目に至っては、初代を想像するのが難しいくらいの変わりようだが、正常進化の頂点に到達したような充実感がみなぎっている。

ビートルの轍を踏まないためであろうか、新型ゴルフは、心機一転、神格化された初代ゴルフへの「先祖がえり」を試みた。しかし、変えたい気持ちと、変えたくない気持ちとが葛藤しているうちに、時間切れになってしまった。そう見ると、理解し難いデザインも納得できる。

《松井孝晏》

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