スバルオブアメリカは3日、7月の新車セールスの結果を公表した。7月としては月間最高記録となる2万1839台を販売。前年同月比は34%増という高い伸びを示した。
車種別で見ると、乗用車系の3モデルが販売増に大きく貢献している。5月に新型を投入した『レガシィセダン』(日本名:『レガシィB4』は、前年同月比34%増の2340台を販売。『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)も、33%増の4971台と支持を集める。最も高い伸びを見せたのは『インプレッサ』で、41%増の6247台と強さを発揮した。7月単月では、過去最高の台数だ。
ライトトラック(SUVなど)系では、『フォレスター』が、7月単月の新記録となる7574台を販売。前年同月比は36%増と引き続き好調だ。中型SUVの『トライベッカ』は10%減の707台で、フォレスターがこの不振を補った。
7月の販売台数は、6月比で17%増という結果。1 - 7月累計でも11万5145台をセールスしており、前年同期比は4%増だ。スバルは米国で販売するメーカー中、唯一の前年実績超えを達成しており、その好調ぶりは顕著である。
スバルオブアメリカのティム・コルベック上級副社長は、「我々の販売環境は整いつつある。7月下旬に開始されたCARS(カー・アローワンス・リベート・システム=スクラップインセンティブ)も追い風となる」と話す。
水平対向エンジンにシンメトリカルAWDという独自のレイアウトが、確固たるブランド力の源泉となっているスバル。大型車に依存していない点やコストパフォーマンスが高い点も、米国でヒットしている要因といえそうだ。