バス車内事故防止のため、床にステッカー

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バス車内事故防止のため、床にステッカー
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「ドアが開いてから、席をお立ちねがいます」と、バスの床にステッカー。東京・埼玉にバス路線を展開する国際興業は、車内事故防止を目的としてステッカーを作成した。同社の全路線バスを対象に優先席前床面に貼り付け、1日より運行を順次開始する。

全国で発生するバス事故のうち、約3割がバス車内で発生する事故といわれる。国際興業によると、怪我をする過半数は65歳以上の高齢者で、特に女性が多い。これは、多くの高齢者が、降車に時間がかかるため他の乗客に迷惑をかけないようにと、バス停に到着する前に席を立ってしまい、減速時にバランスを崩して転倒したり、手すりに頭や胸を強打するためだ。

高齢化社会がすすむ中で、路線バス利用客の中心は高齢者へとシフトしてくるため、各社ではバスを運行中の安全性確保が重要な課題となっている。

ステッカーは、粗面にも接着する粘着剤で施工され、表面の保護フィルムは耐久性と防滑性を発揮する。住友スリーエム製の『スコッチプリントグラフィックス・サイドウォーク』を使用、大きさは天地275mm、左右800mm。

同社ではこのステッカーを、8月下旬までに都内4営業所と埼玉県内6営業所すべての路線バス計777台の車内に貼り付ける。すべての路線バスの車内床面にステッカーを貼り付けることは、あまり見られない。

《高木啓》

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