【レクサス HS250h 発表】東レが環境配慮型材料を開発、内装に採用

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【レクサス HS250h 発表】東レが環境配慮型材料を開発、内装に採用
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東レは、ポリ乳酸や植物由来ポリエステルといった環境配慮型の材料を使った繊維素材について、自動車用途に向けた本格的な量産展開を開始した。

すでに、7月14日に発売されたトヨタ自動車の新型ハイブリッドカーのレクサス『HS250h』のラゲージ、フロアカーペットへの供給を開始しているほか、他の自動車メーカーへも提案していく。今後展開を予定している天井表皮、ドアトリム基材などを含め、初年度年間200トンでスタートし、2015年までに年間供給5000トンを目指す。

自動車の内装用途に素材が採用されるには、部位毎に異なる厳しい要求をクリアする必要がある。一般的に、ポリ乳酸などの環境配慮型材料は、通常使用されているポリエステルなどに比べて耐熱性や耐摩耗性などが劣るとされており、こうした弱点をカバーするための様々な工夫がなされているものの、不充分な部分も多く、これまでは一部の車種への限定的な採用にとどまっていた。

今回、同社独自の加水分解抑制技術でポリマーを改質したほか、ポリマーアロイによる複合や紡糸工程での複合、高次加工での混繊複合など、石油由来材料との複合のための技術を開発した。これらを総合的に駆使することで、自動車内装用途に求められる高度な耐久性を確保、量産車への本格的な展開が可能となった。

また、自動車内装に向けた厳しい要求をクリアしたことで、今後は、一般衣料や産業資材など、さらに広い用途へも応用展開していくほか、より高い植物由来のバイオマス比率を実現するため、さらなる素材開発にも注力する構え。

《レスポンス編集部》

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