NEC、NECアクセステクニカは21日、カーナビやモバイル機器などを開発するメーカー向けに、組み込み用OS「Moblin(モブリン)」上でモバイルWiMAXを利用可能にするソフトウェアを提供すると発表した。
モブリンは、カーナビに代表される車載情報端末や、モバイル機器などに搭載される組み込み用のLinux OS。
NECなどが新たに提供するソフトウェアは、モブリンを搭載した機器上で、NEC製のモバイルWiMAX用通信端末を利用できるようにするドライバソフトウェア。このソフトウェアを活用することで、機器メーカーは、モバイルWiMAXに対応したカーナビなどを容易に開発することが可能になる。
モバイルWiMAXは、主にパソコン向けの高速モバイル通信として利用されているが、今後はネットワークに接続する様々な機器に採用されることが見込まれている。NECは、業界に先駆けてモブリンに対応したソフトウェアを提供することで、機器メーカーの商品開発を支援すると共に、モバイルWiMAX用通信端末の販路拡大を図る。さらに、機器メーカーの多様なニーズに応えるため、機器に内蔵して利用するモバイルWiMAX用通信モジュールの商品化も検討する。
7月22 - 24日の3日間、東京ビッグサイトで開催される展示会「ワイヤレスジャパン2009」のUQコミュニケーションズブースで、このソフトウェアを活用したデモンストレーションを展示する予定。