ランボルギーニは7日、10年までに工場から排出されるCO2を30%、15年までに車両から排出されるCO2を35%低減する新たな環境対応策を発表した。今後5年間に、3500万ユーロ(約48億6000万円)を投資する。
工場に関しては、09年末までにイタリアのサンターガタ・ボロニェーゼ工場へ、大規模な太陽光発電システムを導入。年間1582MWhの電力を供給し、10年には、年間約1068万tのCO2排出量削減目標を掲げる。
さらに、工場の照明や冷暖房システムの効率もアップ。10年までに電力消費量を10%低減させる。08年に稼動した物流センターでも、さらにCO2排出量削減が徹底される。
車両に関しては、すでに08年に発表した『ガヤルドLP560-4』で、旧モデル比18%のCO2排出量削減に成功しているが、今後さらに環境技術を向上。例えば、慣性重量とフリクションの低減、アイドリングストップ機能の導入、ハイブリッドやバイオフューエルシステムの開発などを促進していくという。
ランボルギーニのステファン・ウィンケルマン社長兼CEOは、「世界経済情勢は厳しいが、我々は積極的な環境対策を推進していく。今回の投資は、今後のランボルギーニの商品開発において、大きな意義を持つ」とコメントしている。
ランボルギーニは08年、経常利益が前年比27.4%増の6000万ユーロ(約83億円)と伸長した。その利益を環境対策に重点投資することで、さらに販売台数の増加を狙う。