IRジャパン、D級デジタルオーディオアンプ用駆動ICをサンプル出荷

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インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は、D級デジタルオーディオアンプ用駆動IC「IRS2093」のサンプル出荷を開始した。50 - 150Wのホームシアターシステムやカーオーディオなどに適している。

新しいICの特徴は、ハーフブリッジ構成の高性能D級オーディオ・アンプの駆動回路を4チャネル分集積したこと。PMW(パルス幅変調)回路も集積している。パッケージは48端子MLPQで、同社従来品に比べて実装面積を半分以下にできる。従来の高性能アナログAB級アンプに匹敵するオーディオ特性を実現する。

また、IRS2093には、誤差アンプ、アナログ・オーディオ信号を入力してPMW信号に変換する比較器、パワーMOSFETのゲート駆動回路、各種保護回路を集積。自己リセット機能付きの設定可能な双方向過電流保護機能、低電圧ロックアウト機能、あらかじめ設定されたデッドタイムの中から最適な値を選べる機能などを備える。

ハイサイド駆動回路に加えられるオフセット電圧はプラス・マイナス100V。出力電圧範囲と電源電圧範囲は10〜15Vで出力の吸い込み電流は0.6A、吐き出し電流は0.5A。

IR社のデジタル・オーディオ用MOSFETと組み合わせて使うと、効率、THD(全高調波歪率)、EMI(電磁干渉)雑音などの重要なオーディオ特性を最適化できるとしている。

単価は1万個購入時で10.80米ドル、評価基板の価格は294ドルの予定。

《レスポンス編集部》

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