【D視点】クルマ業界の救世主?…ホンダ インサイト

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ホンダらしさ

ホンダが自動車レースの最高峰「F1世界選手権」から完全撤退するニュースは、クルマファン以外にも大きな衝撃を与えた。

F1をテーマとしたホンダの2009年用のカレンダーが既に配布されていたことから、慌ただしい決断であったことを窺わせる。レースに生涯をかけた創業者本田宗一郎のイメージが、社内外を問わず、重くのしかかっていたのであろう。

一方、1972年に発表したホンダの低公害エンジンは、アメリカのマスキー法という排気ガス規制法を、世界で最初にクリアして、米国自動車技術者協会の1970年代優秀技術車に選ばれている。1989年には、バルブタイミングとリフトとを同時に切り替えて燃費や環境性能を向上させたエンジンの世界初の量産化にも成功するなど、先進技術にも積極的なところがある。

先進技術で世界のクルマ業界を牽引するのが、これからのホンダらしさであると捉えれば、モータースポーツを切り捨てた行動も理解できる。退路を断って臨んだ新型インサイトの発表で、新たなホンダらしさの片鱗はアピールできたかもしれない。しかし、デザインや先進技術の志の高さについては、今後に期待したい。

D視点:
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』をこのほど上梓した。
《松井孝晏》

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