ヒュンダイの中国合弁企業、北京現代は20日、上海モーターショーで『BT01』を発表した。4代目『ソナタ』のビッグマイナーチェンジ車である。
4代目ソナタは、韓国で1998年にデビュー。2代目三菱『ディアマンテ』のシャシーをベースに開発したFFミッドサイズセダンで、型式名から『EFソナタ』と呼ばれる。韓国ドラマ『冬のソナタ』で、あのヨン様が乗っていた白いセダンがこのモデルである。
2001年にはビッグマイナーチェンジを受け、『EF2ソナタ』に進化。フロントを中心にイメージチェンジし、ヘッドランプには楕円形のツインライトが与えられる。このEF2型は2002年12月に中国市場に投入され、北京現代にとっては最初の現地生産車となった。
ちなみに、地元韓国や北米では2004年、5代目となる『NFソナタ』にモデルチェンジ。しかし、中国では依然として4代目ソナタが生産されている。
そして、今回、4代目ソナタにとっては2度目のビッグマイナーチェンジを受け、BT01が誕生。BT01とは開発コードを意味し、今夏の発売時には別のネーミングが用意されるという。
ボディはドアとルーフを除くすべてを一新。ボンネット、トランク、バンパー、ヘッドランプ、グリルに至るまで変更され、フルモデルチェンジしたかのような変貌を遂げた。しかし、基本プラットホームは2代目ディアマンテのままである。
インテリアはツートン仕上げとなったほか、新型ナビゲーションモニターをインパネに設置。メーター照明は中国人の嗜好に合わせて、グリーンからレッドへ改められた。エンジンは2.0リットル直4の「ベータ」ユニットで、トランスミッションは5速MTと4速ATを用意している。
日本では、以前に比べると韓流ブームは落ち着いた感がある。しかし、中国ではまだまだ「冬ソナ」は健在のようである。