【ニューヨークモーターショー09】ジープ グランドチェロキー、新型が発進

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クライスラーは8日、ニューヨークモーターショーでジープブランドの新型『グランドチェロキー』を発表した。新型はメルセデスベンツ『Mクラス』とプラットホームを共用。そのうえで、ジープならではの高い悪路走破性を身につけている。

現行グランドチェロキーは2005年にデビュー。それからわずか4年で3代目が登場した。新型は、従来どおり左右両ハンドルを設定し、北米だけでなく、欧州や日本でも販売されるグローバルモデルとなる。

ダイムラークライスラー時代に開発がスタートした関係で、プラットホームは現行メルセデスベンツ『Mクラス』と共用。ボディ剛性は現行比で146%も引き上げられた。クライスラーは「BMW『X5』やトヨタ『ハイラインダー』よりも、ボディ剛性は高い」と自信を見せる。

サスペンションは新開発の4輪独立タイプ。新エアサスシステム「クアドラリフト」は、車高を5段階に調整できるのが特徴だ。車高は最も低いモード時で114mmと乗降時に有効。最も高いモード時は282mmとなり、オフロードで威力を発揮する。

4WDシステムは、「クアドラトラックI」「クアドラトラックII」「クアドラドライブII」の合計3種類を用意。クアドラドライブIIには電子制御LSD、クアドラトラックIIとクアドラドライブIIには、オフロード用トラクションコントロールの「セレックテレイン」が組み込まれる。

これらの新技術により、新型グランドチェロキーは高いオフロード性能を披露。アプローチアングルは35.9度(現行型は32.3度)、ディパーチャーアングルは29.2度(現行型は27.5度)、ブレイクオーバーアングルは25.1度(現行型は20.4度)と、いずれも性能を引き上げている。

エンジンはガソリン2機種で、V6は新開発の3.6リットル(280ps、40kgm)を搭載。高圧ダイキャストアルミシリンダーブロックやVVT(可変バルブタイミング)が導入され、旧V6よりもパワーは33%、トルクは11%アップ。それでいて、燃費は11%改善している。トランスミッションは5速ATだ。

V8は従来どおり、5.7リットルの「HEMI」(360ps、53kgm)。燃費向上効果のある「MDS」(マルチディスプレイスメントシステム)や、マルチスピードATを採用している。

外観はジープのアイデンティティ、7スロットグリルを採用。ボディサイズは現行比で全長が46mm、全幅が76mm、ホイールベースが135mm大型化。スクエアなフォルムながら、空気抵抗係数Cd値は0.37(現行型は0.404)と優秀だ。エアロダイナミクスの追求により、燃費は7%改善されたという。

2列シート、5名乗りの室内は、ホイールベース延長の効果で、後席足元の空間が65mm拡大。荷室は17%容量がアップした。前後ドアの開閉角度を大きく取ることで、乗降性を引き上げているのも見逃せない。

ソフトタッチの素材を使用したインテリアは、プレミアムな雰囲気。グレードによって、ウッドパネル、レザーシート、ヒーター機能付きステアリングホイール、ヒーター&ベンチレーション付きフロントシート、後席シートヒーターなどが奢られる。2つのガラスで構成するパノラミックサンルーフもオプションで用意した。

安全面では、ESC、ヒルスタートアシスト、サイドカーテン&前席シート内蔵エアバッグなど、45以上もの装備や技術が盛り込まれる。

商品力を大きく高めた新型グランドチェロキー。北米では2011年モデルとして、2010年発売のスケジュールだ。

《森脇稔》

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