日本導入されるアルファロメオ『MiTo』。発表会では小さい子供たちにベールを取り去る演出で“ベイビー”を強調した。しかし、全幅は1720mmと3ナンバーサイズで、エンジンは155馬力と決してベイビーではないスペックを持つ。ボディサイズは、全長が4070mm、全高1475mm、全幅1720mm。ホンダ『フィット』やトヨタ『ヴィッツ』よりも前後左右が少し大きく、高さが少し低い。1700mmを超えるため3ナンバーが付けられる。2ドアなのでドアの面積が大きくなるため、実際のサイズよりも少しコンパクトに見える。MiToのエンジンはインタークーラー付きターボチャージャー搭載の直列4気筒DOHC16バルブ1.4リットルエンジン。最高出力は144kW(155ps)、最高トルクは通常時が201Nm(20.5kgm)、ダイナミックモード利用時が230Nm(23.5kgm)となり、排気量こそ小さいものの、コンパクトカーとしては高性能のエンジンとなる。このエンジンを6速MTを介して17インチホイールを履く前輪を駆動、MiToの0-100km/h加速は8秒、最高速度は215km/hだという。ブレーキもブレンボ製のアルミモノブロック対向4ポッドキャリパーを搭載、大口径の17インチホイールのすき間からは305mm径のブレーキディスクが見える。フィアットグループオートモービルズジャパンのポンタス・ヘグストロム社長が「コンパクト化がプレミアム視される」と分析するように、小さくても、サイズの大きなアルファロメオ車に引けを取らない高性能車となっている。
元祖“ベイビー・アルファ”はスーパーカー『8C』のデザインを受け継いだ小さな上質車だった【懐かしのカーカタログ】 2025年6月29日 2008年6月に本国発表、日本市場では翌2009年4月発表、5月発売と…