テスラの4ドアEVスポーツ…1週間で受注500台突破

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テスラの4ドアEVスポーツ…1週間で受注500台突破
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米国テスラモータースは2日、3月26日に初公開した『モデルS』の受注台数が、1週間で520台に到達したことを明らかにした。モデルSは2011年後半に販売がスタートするが、発売2年以上前にして、早くも人気が過熱している。

モデルSは『ロードスター』に続く同社2番目のラインナップとして開発された。パワートレインは新開発の液冷式9インチモーターとシングルスピードのギアボックス。床下に置かれる2次電池は、新開発のリチウムイオンバッテリーで、3種類の容量を用意。最大航続距離はそれぞれ160マイル(約257km)、230マイル(約370km)、300マイル(約483km)となる。

充電は家庭用のコンセントから可能で、電圧は120V、208V、240Vに対応。さらに、わずか45分でチャージできる440Vの専用充電システムを用意する。車重は1735kgに抑えられ、0-96km/h加速5.6秒、最高速209km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを発揮する。

モデルSの価格は5万7400ドル(約568万円)からを予定しているが、米国政府による7500ドル(約74万円)の補助金が受けられるため、実質的なベースプライスは、4万9900ドル(約494万円)まで下がる見込みだ。

現在、テスラ社の販売拠点は米国カリフォルニアだけだが、今年中に、シカゴ、ニューヨーク、マイアミ、シアトル、ワシントン、英国ロンドン、ドイツ・ミュンヘンに拡大展開。テスラ社は米国政府から総額3億5000万ドル(約350億円)の低利融資を受け、カリフォルニア州に新工場を建設。2011年夏からモデルSの生産をスタートさせる計画だ。

それにしても、工場すら完成していない状態で500台以上の受注があったのは、新型への期待度の高さをうかがわせるもの。テスラ社は、ダイムラーから『スマートEV』1000台分用のバッテリー&充電システムを受注するなど、EV分野での存在感を増している。カリフォルニアの新興企業が、世界を席巻する日は近いかもしれない。

《森脇稔》

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