【ホンダ インサイト 試乗】カバーを掛けたら…河村康彦

試乗記 国産車
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新型インサイトは、バッテリーもモーターもエンジンも『シビックHV』に対して“軽薄短小”化。シビックHVのガソリン・モデルに対する価格上昇分はおよそ40万円だが、より一般への普及を図るための分岐点は「せいぜい25万 - 30万円アップまでと考えた」という。

もっとも、HVシステム関係のキャパを減らしたのは「シビックより車重が軽いので、そもそも回生可能なエネルギーが少なくなった事にも対応したため」との事。

というわけで、そんなインサイトをドライブしてみるとなるほど2モーター式のトヨタHV各車はもとより、シビックHVに対しても“電気自動車風味”は希薄。というよりも、アクセルペダルを深く踏み込めばエンジンの出力にモーター出力が上乗せされているという実感は、例え説明を受けていたとしても分かりにくい。その点では、通常のガソリン車に対して「特別なドライバビリティ」を期待したい人には、この動力性能はフィーリングの点で物足りないかも……。

200万円を下回ったスターティング・プライスは確かにインパクトがあるけれど、ちょっと“チョッピー”な乗り心地や後席頭上空間の不足を、それを達成のためのエクスキューズにはして欲しくない。そして何を置いても個人的に最も不満に思うのは「ボディカバーを掛けたらプリウスにしか見えない」という、“パクリ感”が否めないホンダ車にあるまじきそのシルエット!

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★ 

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

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