国土交通省は1月30日、トヨタ自動車などの協力を得て、2月1日から1年間程度、FTD燃料を使用したバスの実証走行試験を行うと発表した。
次世代の低公害トラック・バス開発の一環で、東京都内の路線バスを使用して走行試験を行う。
FTD燃料とは、Fischer-Tropsch製法により合成した液体燃料で、天然ガス、バイオマス、石炭等多用な原料から合成することが可能。性状は軽油に近く、軽油よりも燃焼時の排出ガス性能に優れている。今回用いるFTD燃料は、天然ガスを原料とし、GTL(Gas To Liquid)燃料とも称されている。
都市内を運行する路線バスにFTD燃料を長期間使用することで、排出ガス性能や部品への影響などを調査し、今後のFTD自動車の実用化・普及に向けた課題を把握することが目的だ。