トヨタ車体は「第1回国際カーエレクトロニクス技術展」(1月28 - 30日、東京ビッグサイト)で、第一種原動機付自転車(4輪)の『コムス(デリバリータイプ)』を展示した。
同社特装・福祉営業部の日下卓也氏は、「このタイプのEVは、宅配業者などが購入し、個人ユーザーは購入者全体の1割という状況。次は行政への販売PRを視野に入れた2人乗りタイプを計画している」と話す。
従来の1人乗りコムスは、宅配やメンテナンスなどの業者を固定客としていたが、今後は行政などへの売り込みにも力を入れるという。行政向け車両を開発するにあたり、2人乗りとする理由は「お役所の人たちが外回りへ出かけるときは、2人で行く割合が高いから」と日下氏。
「2人乗りでリチウムイオン電池搭載というスキマのニーズに応えていきたい。価格はなんとか150万円以下におさえたいところ。このサイズの電気自動車は100万円を超えるとユーザーがどうしても敬遠してしまう」。
日下氏は「個人ユーザーのなかで面白いのは、お寺の住職などが購入されるケース。2008年はお寺に4台を納車した」とも話していた。