気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年12月29日付
●3損保経営統合へ、三井住友海上、あいおい、ニッセイ同和、東京海上抜き首位、来秋めどに調整(読売・1面)
●パナソニック電工1000人削減(読売・7面)
●動乱08年経済:輸出復活、はかない夢(朝日・7面)
●F1ホンダ買収に名乗り、メキシコの富豪(毎日・14面)
●“トヨタの街”名古屋、炊き出しに長い列(産経・1面)
●記者の眼:「トヨタ神話」の崩壊、技術に投資、次の布石(東京・4面)
●量産リチウムイオン電池、日産・NEC、量産前倒し、1000億円投資、年20万台規模に(日経・1面)
●検証、米自動車大手救済、迷走の果て「延命策」(日経・8面)
●ニュースにみる一週間、1位トヨタが赤字転落(日経・13面)
ひとくちコメント
三井住友海上グループホールディングスとあいおい損保、ニッセイ同和損保が、経営統合を検討していることが明らかになった。28日に一部のメディアが報じたのを受けて、きょうの各紙が1面トップなどで取り上げている。
三井住友海上は損保業界2位、あいおい損保は業界4位、ニッセイ同和損保は6位で、早ければ2009年秋にも経営統合する方向で調整しているという。この経営統合が実現すれば、保険料収入で現在首位の東京海上ホールディングスを上回り、損害保険業界トップとなる。
世界的な金融危機の影響で損保業界にとってメインの自動車保険が伸び悩んでいるため、3社は統合により、経営基盤の強化を目指すものとみられる。
すでにガソリン卸の新日石と新日鉱HDが経営統合に動き出すなど、自動車業界の激震は周辺産業にも大きな影響を与えている。08年もあと3日、この年末年始はさらに大型合併のニュースが飛び出す可能性もある。