来季からのメダル制導入を目指したいバーニー・エクレストンが、改めてメダル制の利点を力説した。
「至ってシンプルだ。このシステムを導入すればF1は格段にエキサイティングなショーになる。なぜならドライバーたちは勝利を目指してより激しくバトルするようになるからだ。オーバーテイクも増えるだろうし、チャンスに賭けてスタートからチェッカーフラッグまでしのぎを削るようになる」
「現在の状況では、2、3、4位で満足してしまっているドライバーの姿をよく目にするし、最終スティントに入った時点でレースはつまらないものになってしまっている。責めを負うべきはドライバーではない。彼らは真のレーサーだ。ただし得点システムによってコンサバティブにならざるを得ないだけなんだ」
「F1はモータースポーツの頂点。最高のドライバーがタイトルを勝ち取るべきだ。F1チャンピオンになることは、安定して信頼性のある2番手ドライバーになることとは違う」
「昨シーズン、ハミルトンは初優勝を果たす前からチャンピオンシップをリードしていた。同じようにカナダGP後トップに立ったのは、ハミルトンやマッサ、ライコネンより勝利数の少ないクビサだった。ルイスもロバートも素晴らしいドライバーだが、このようなリザルトを生むようなシステムはいかがなものか」
「得点システムを変更しない限り、1勝もしていないドライバーがワールドチャンピオンになりかねない」と、エクレストンは主張している。