スズキが26日発表した新型『アルトラパン』は、自然吸気エンジンとCVTを組み合わせた10・15モード燃費が、ガソリン車の量販グレードとしては最高レベルの1リットル当たり24.5kmとなった。
燃費性能の向上は、低速域トルクを高めたエンジンの改良やCVTの採用、空力性能の改善、さらに転がり抵抗を低下させたタイヤの採用などによって実現したという。軽量化を進めた新型『ワゴンR』のプラットフォームを流用したことも寄与している。
タイヤについては「内部のワイヤーを見直すなど、燃費性能に振った仕様に変更」(4輪技術本部長の中山隆志専務)としている。
自動車業界では、マニュアルミッションやアイドルストップ装置の搭載などにより、高い数値を出す「燃費グレード」を設定するケースがある。しかし、新型ラパンは、量販グレードのCVT仕様車で、事実上の最高燃費を確保した。
他のグレードでは4速AT車が22.5km/リットル、ターボ搭載車(CVTのみ)も23.0km/リットルとなっている。またノンターボ車は「JC08」モードでの審査も受けており、CVT仕様車の数値は22.6km/リットル。2015年度の燃費基準をクリアしている。