気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年11月19日付
●マツダ株20%フォードが売却、マツダ社長に山内氏(読売・8面)
●ビッグスリー救済に消極的、米財務長官(読売・8面)
●業界再編へ波及か、株売却、マツダ「フォード離れ」も(毎日・8面)
●RJCはスズキのワゴンR選出(産経・8面)
●交通畑なのに飲酒事故、警視庁警視逮捕「逃げていない」(産経・28面)
●減速の中、魅力アピール、中国・広州モーターショー開幕(東京・8面)
●マツダ株、パナソニック一部引き受け(東京・8面)
●マツダ、世界戦略見直し、環境など独自路線も(日経・11面)
●中国販売を下方修正、トヨタ、今年計画を10万台下回る(日経・11面)
●日産・ゴーン社長「今年度下期利益ゼロに」(日経・11面)
ひとくちコメント
米ゼネラルモーターズ(GM)のスズキ株完全売却に続き、フォードモーターもマツダ株33.4%のうち約20%を売却することを決めた。18日午後6時からマツダが緊急記者会見を開いて明らかにしたもので、マツダは同時に社長交代も発表した。きょうの各紙がマツダ株売却と社長交代の2本立ての記事で取り上げている。
朝日は特集「時時刻刻」で「手放す虎の子」とのタイトルで経営不振に陥っている「ビッグ3」が苦境から抜け出せるのかどうかを検証。また、毎日は「業界再編へ波及か、マツダ、フォード離れも」、日経は「マツダ、世界戦略見直し、環境など独自路線も」などとマツダの行く末を占う内容の記事を載せている。
一方、社長交代については新社長の山内孝氏の顔写真と経歴を掲載する程度で、会長に専念する井巻久一社長が「なぜ、山内氏を後継社長に選出したのか」など触れられていない。年初から社長交代は取り沙汰されていたが、本命は研究開発担当の金井誠太専務の名前が上がっていた。
63歳の山内新社長の経営手腕は未知数だが、デンソーの加藤宣明社長は慶大商学部の後輩。トヨタを含めた新たな提携を探るのが初仕事のようだ。