トヨタ『iQ』がカーオブザイヤーに輝いたが、コンパクトカーながら、プレミアム性を持たせたエコカーと言うコンセプトは時代性があり、さらにトヨタならではの力作でもある。そこを評価したい。
日産『GT-R』がモーストアドバンスドテクノロジーを取得したのは当然。日本が誇るハイメカのスポーティーセダンだ。ベストバリューはホンダ『フリード』と決定。他にもスズキ『ワゴンR』やダイハツ『タント』などの軽もこの賞の対象だが、コストパフォーマンスとなると、7人乗車で質の高い走りとデザイン、低燃費な動力性能などが評価された。
インポートカーオブザイヤーのシトロエン『C5』は洒落たデザインとインテリアの充実、さらには油圧サスの快適な乗り心地が評価されたもの。モーストファンは7人全員が楽しめる……、と言うコンセプトで、“楽しい”と言うキーワードでスバル『エクシーガ』に決まった。確かに3列めシートからの視界が抜群によく、視界の良さは感動的ですらあったからだ。
来年は“エコ”や“デザイン”なとの特別賞が設定され、さらにクルマに対する評価が出来、良いクルマの指針になるとうれしい限りだ。
津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本グランプリに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバー。現在はモータージャーナリストとして活躍。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブ・ドライビングスクールの講師も務める。趣味はハイスピードドライビング、モーターグライダー、パソコン。最近はデジカメと電気自転車に凝っている。