【WTCC】シリーズ日本初上陸…おしくらまんじゅう押されて泣くな!

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【WTCC】シリーズ日本初上陸…おしくらまんじゅう押されて泣くな!
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世界最高峰のハコ使いの闘い。「サーキットの格闘技」FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)が10月25 - 26日と岡山国際サーキットに上陸し、寒空の下、大観衆はその高速バトルに酔いしれた。

このWTCCとは「2000ccエンジン搭載の4ドア以上」のマシンが主力モデルとなっており、「S2000」というFIAが定めた規格でマシン性能の均一化が図られている。スーパーGTなどと比べても改造範囲が狭く、細かい性能調整のおかげで、個性はあっても格差のないマシンとなっており、格闘技のような激しいバトルが可能だ。

また、タイヤは性能差を少なくする為、ワンメイクコントロールされ、「ADVAN」ブランドでお馴染みの横浜ゴムが供給。FFやFRと駆動輪の違う車両が参戦し、サーキットから市街地と幅広いコンディションで開催される同シリーズを足元から演出し、FIAや各チームから高く評価されている。

レース決勝日の天候は朝から小雨がパラつき肌寒い陽気。観客席では傘の花が開いたり閉じたり。ここ岡山国際サーキットは観客席がレーストラックに近く一体感があり世界選手権の緊張感がビリビリと伝わってくる。決勝前に雨は上がったものの路面はウェットで滑りやすい路面のなか第1レースがスタート。

このWTCC。嵐のようにレースが始まったと思いきや、スリーワイドでトップ争い。観客を飽きさせない展開でいたる所でバンパーtoバンパー、サイドbyサイドの肉弾戦。多少の接触はあいさつ代わり。弾きとばされてもレーシングアクシデント! まさにおしくらまんじゅうだ。

レース1が終われば綺麗だったマシンもボコボコ状態。クラッシュした部品はごっそりとアッセンブル交換。すべてが大胆。そして、興奮冷める間もなくレース2が今度は上位8台のリバースグリッドでスタート。チェッカーフラッグまでトイレに行くタイミング暇も与えない。

そんな、今期1番の名勝負が繰り広げられた第1レースを制したのはリカルド・リデル(セアト)。第2レースは日本でも馴染み深いトム・コロネル(セアト)がアウグスト・ファーファス(BMW)の猛追を振り切って今期初勝利を飾った。

今回、雨の中、幸運にもサーキットに足を運んだ大勢の観衆は世界トップクラスの巧みの技の超接近戦に魅了された。是非、来年もまたこの感動を味わいたいものだ。

《レスポンス編集部》

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