気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年10月22日付
●地方へ最大3000億交付金、経済対策、高速料金大幅下げへ(読売・2面)
●フォード大株主、全株を売却へ(読売・8面)
●スズキ初の「逆輸入車」(読売・8面)
●車の部品10分で成形 炭素繊維、東レが新技術(朝日・10面)
●トヨタ、世界販売前年割れ(朝日・11面)
●カーナビメーカー、簡易型で競う、10万円以下、物価高で人気(毎日・8面)
●日産が国内減産拡大、今年度計画の5%分、九州、栃木で(毎日・8面)
●マツダ株最大5% 広島銀行引き受けへ、フォードから(産経・8面)
●クライスラーと日産・ルノー「日米欧連合」浮上、関係強化か(産経・8面)
●鉄鋼大手3年ぶり減産、新日鉄など年内にも数% 自動車向けなど低迷(日経・1面)
●VW、BMWなど減産、欧州自動車大手、人員削減加速も(日経・13面)
●GMとの提携「今後も維持」スズキ社長(日経・13面)
●市光工業、仏社と提携拡大、部品大手ヴァレオ 部材を共同購入(日経・13面)
●ブリヂストン、設備投資額上積み(日経・13面)
ひとくちコメント
米国発の金融危機と世界経済減速の嵐が自動車業界にもじわり浸透し始めている。日産自動車は11月から福岡県の九州工場で北米輸出用の大型車を減産するほか、栃木県の栃木工場も減産期間を来年3まで延長する。21日付の朝日と日経の朝刊が報じたのに続き、きょうの読売や毎日なども取り上げている。
また、日経は独VWBやBMWなど欧州の自動車大手各社が減産に乗り出したと伝えたほか、1面では新日鉄,JFEスチールなど鉄鋼大手が年内にも約3年ぶりとなる減産に入ると報じている。
国内の新車販売の不振や輸出の伸び悩みによる生産調整だが、「減産」が進めば「操業停止」、さらに「工場閉鎖」に発展し、それに伴う人員削減も避けられない。いつ嵐が過ぎ去るのか、今のところ戦々恐々と見守るほかないようだ。