中国GP決勝が19日、上海インターナショナル・サーキットで開催され、マクラーレンのルイス・ハミルトンがポールtoウィンを飾り、初のタイトル獲得へ王手を掛けた。
予選から抜群の速さでポールポジションを勝ち取ったハミルトン。スタートを無難に制した後は、追いすがる2台のフェラーリを引き離して独走態勢を築いた。まさに完勝と呼ぶにふさわしい内容で今季5勝目。チャンピオンシップ争いにおける最大のライバル、フェリペ・マッサとの差を7ポイントに広げて最終戦の地、ブラジルに乗り込む。
一方、この日のフェラーリはハミルトンのハイペースに最後まで追いつくことが出来ずじまい。第1スティントはなんとかハミルトンに追いすがったキミ・ライコネンも徐々に後退し、終盤はマッサにポジションを譲ってマッサ2位、ライコネン3位でフィニッシュした。W表彰台でフェラーリがコンストラクターズ選手権でのリードをマクラーレンに対して11に広げたことが唯一の救いか……。
また、2連勝中だったフェルナンド・アロンソ(ルノー)は堅実な4位。BMWザウバー勢が5&6位でフィニッシュしたものの、チャンピオン獲得に僅かな望みを残していた6位クビサの脱落が決まっている。
日本勢の活躍は、トヨタのティモ・グロックが1ストップ作戦を活かして7位入賞。一方、7番手スタートだったヤルノ・トゥルーリはスタートでセバスチャン・ブルデー(トーロロッソ)と接触して、その後にリタイアを選択している。ウィリアムズの中嶋一貴も1ストップ作戦が成功し、17番手スタートながら12位まで順位を上げた。ホンダはルーベンス・バリチェロが11位、ジェンソン・バトンは16位でレースを終えている。