【VW ティグアン 詳報】パワフルな2リットルターボエンジン

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フォルクスワーゲンから発売されたコンパクトSUVの『ティグアン』には、今夏から『パサート』にも採用されているものと共通の、新世代の2.0リットル・ターボエンジンが搭載されている。

フォルクスワーゲングループジャパン マーケティング統括部の丸岡直樹さんは「この2リットルターボエンジンは『ゴルフGTI』などの搭載されている従来の2リットルターボと基本コンセプトは共通ですが大部分のパーツが新設計されています」

「カムシャフトの駆動に耐久性の高いチェーンを採用したり、バランサーシャフトをクランクシャフトの上部に設置してエンジン高を抑えたりと、様々な改良が施されています。最高出力は170PSと控えめですが、最大トルクは自然吸気の2.8リットル並みの28.6kg/mを発揮してくれますので、SUVのティグアンでも余裕のある走りが可能です」という。

実際にティグアンの走りは1640kgという車両重量を感じさせない力強さを披露してくれる。このエンジンはわずか1700rpmから最大トルクを発揮してくれるので、走行中は常にターボの恩恵に授かることができ、市街地からワインディングまで気持ちよく走ることができる。

トランスミッションはDSGではなく、悪路での扱いやすさを考慮して6速ATが組み合わされているが、ティグアンに合わせてギヤ比が最適化されているのでスムーズに加速を繋いでくれる。

来年中旬には200PS仕様のエンジンを搭載したスポーツ&スタイルという上級モデルの導入もすでに公表されているが、今回発売された170PSのトラック&フィールドでも動力性能的には十分だ。

最近のフォルクスワーゲンはパワートレインの進化が早いので、いつ買うのが正解か分からないほどエンジンやミッションが短期間で変更されているが、新世代エンジンを搭載したティグアンなら、今買ってもしばらくエンジンが変わることはないだろう。

《岡島裕二》

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