【プジョー 308 試乗】ビックリしたのは…日下部保雄

試乗記 国産車
【プジョー 308 試乗】ビックリしたのは…日下部保雄
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ビックリしたのは、プジョー『308SW』は、このサイズの欧州車で3列もシートがあったことだ。さすがに3列目はエマージェンシーだが、それでも良きファミリーにあるかないかは大きなポイントだ。

1.6リットルのターボエンジンはパワーこそ140PSと大したことはないが、トルクの立ち上がりが早く、240Nmのトルクを広い回転域で発生するのでドライバビリティは優れている。このトルクバンドなら4速ATでも特に問題はない。

乗り心地やハンドリングなどは『207』とはちょっと趣を異にしているが、適度にロールして、ハンドルの追従性がよく山道も得意種目だ。クッションストロークの大きな後席からパノラミックガラスルーフ越しに見る青空は格別だ。

「GTI」はマニュアル6速にしただけではなく、出力も175PSに上げられており、なかなか小気味よい。マニュアルトランスミッション車が少なくなる中で貴重なモデルで、SWや4ドアに比べてエンジンを回す楽しみが更に倍される。

■5つ星評価
パッケージ:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
お勧め度:★★★★

日下部保雄|モータージャーナリスト
学生時代よりモータースポーツに傾倒する。全日本ラリーチャンピオンシップAクラスチャンピオン、全日本ツーリングカー選手権ドライバーランキング10位という実績に加え、海外ではWRCの英国RACラリー連続参戦、入賞、ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レース入賞など、豊富な実績。モータージャーナリストとして四半世紀以上ののキャリアを持つ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ会長。

《日下部保雄》

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