30日に幕張メッセで「CEATEC JAPAN2008」が開幕。さまざまな製品のデモンストレーションが行われているが、タイコ エレクトロニクスは、なんとリニアモーターカーを製作し、来場者を乗せて走らせたのだ、これほど来場者を驚かせたものはないかもしれない。
「子供たちの理科離れが進んでいるので、なんとか科学や技術に目を向け、夢を持ってほしいとの思いから、リニアモーターカーをつくったんです。これを見れば、子供たちも電気や磁石に関心を持ち、その不思議さに気づいてくれるんではないでしょうか」と同社関係者は話す。
リニアモーターカーは同社が製造している電子部品を20種類集めて、半年かけて製作された。その特徴は、タッチパネルを利用しているので、誰が乗っても簡単に操作できることだ。ただ、スピードは安全を考慮して、人が歩くより少し速い程度である。
同社ではこのリニアモーターカーを1日6回(1回につき12人)、計72人に試乗させているが、希望者殺到で抽選を行っている。運良く当たった人は短い距離であるが、自らがリニアモーターカーを操れるとあって、興奮した状態で乗り込む人が多かった。
同社関係者によると、4日の土曜日は親子セミナーを開催し、その後に試乗してもらうという。しかし、試乗ができなくても、身近でリニアモーターカーを見ることができるので、きっと楽しめるに違いない。