新日本石油は、「公益信託ENEOS水素基金」が2008年度助成対象者の5人を決定したと発表した。
同基金は、水素エネルギー供給に関する研究助成に特化した公益信託としては日本初のもので、独創的、かつ先導的な基礎研究への助成を行い、水素社会実現に貢献することを目的に2006年3月に同社が創設した。
基金の信託財産の規模は総額15億円で、企業が設定する公益信託としては国内最大規模。年間総額5000万円という大きな研究助成金を、約30年間安定的に交付する。
今年度は、合計42件の応募があり、基金の運営委員会で「基金設立の趣意との整合性」、「独創性・新規性」、「研究計画の妥当性」などについて審査した結果、柳下 立夫産業技術総合研究所主任研究員や大久保達也東京大学大学院工学研究科化学システム工学専攻教授など、5人の助成対象者を決定した。