三菱『ギャランフォルティス』の最上級モデルとして「ラリーアート」が追加された。パワートレインは、『ランサーエボリューションX』から採用された新型の2リットルの直4ターボエンジンとツインクラッチSSTのミッションが採用されている。
ギャランフォルティスラリーアートのエンジン開発を担当した三菱自動車エンジン実験部の三原法行さんは「ギャランフォルティスラリーアートのエンジンの基本部分やピストンなどはランエボXと共通です。その上でターボをツインスクロールからシングルスクロールに変更し、MIVECの制御などを最適化することで、ギャランフォルティス ラリーアートにマッチした性能に仕上げました」
「クルマのキャラクターを決定する上で、どのようなスペックに落ち着かせるか議論を重ねましたが、フォルティスの最上級モデルにふさわしい高性能を与えるために、最終的に240PS/35.0kg-mというスペックを採用しました」とコメント。
事実、ランエボXの心臓部を受け継いだギャランフォルティスラリーアートのパワートレインはフォルティスの最上級スポーツモデルにふさわしい力強さを発揮してくれる。
多少低回転でのレスポンスが甘いものの、3000回転も回せばターボが効き始め豊かなトルクフィールを与えてくれ、そこからさらに回転を上げれば、ランエボを思わせる俊敏な加速をもたらしてくれる。この加速感は従来のフォルティスが搭載する、自然吸気+CVTのパワートレインとはレベルの違うスポーティなフィーリングに溢れており、ランエボに乗っているかのように力強い。
さらにツインクラッチSSTが、他の国産セダンでは味わうことのできない、ダイレクト感のある加速を提供してくれる。このランエボX譲りのエンジンこそ、ギャランフォルティス ラリーアート最大の魅力といえるだろう。