トヨタが開発したパーソナル移動支援ロボット『Winglet』(ウィングレット)の発表会にて、開発責任者の、トヨタ自動車の川原崎由博がもっとも力を入れて説明していたのは、Wingletの占有スペースについて。
開発コンセプトとして掲げられたのは以下の3つ。
(1)持ち運べる軽量・コンパクト性
(2)誰でも簡単に操れる運動・走行性
(3)環境や周りの人にもやさしく安全
このような移動支援ロボットは人ごみのなかで使うとジャマになると思われがちだが、なんとこのWingletは、人が歩くスペースよりも狭い面積で使用可能。発表会では実際に人ごみのなかで行なわれた走行テストの映像が流されたが、川原崎氏の説明のとおりだった。
人間は歩行時に腕を振り、足を前に出して移動するが、Wingletに乗っている人は直立したまま。その面積は、A3用紙一枚程度だと言う。混雑している場所でこそ、真価が発揮される移動ロボットかもしれない。