新日本石油は、GSカルテックス社と、韓国の慶尚北道・亀尾市でのキャパシタ用炭素材の共同事業化調査を開始すると発表した。
キャパシタは、急速な電気の出し入れを行うのに優れた蓄電デバイスで、瞬間的に多くのエネルギーを必要とする建設機械や鉄道などの電力回生に適しており、材料に重金属などを含まないため環境にも優しい。また、エネルギーの有効利用を目的に、発電が不安定な太陽光発電や風力発電の蓄電向けへの用途拡大も期待されている。
このキャパシタの性能を決める重要な材料が炭素材だ。新日本石油とGSカルテックス社は、それぞれが高性能炭素材の開発を続けてきたが、両社が共同で事業を行うことで、生産・技術開発でのシナジー効果が得られると判断し、共同事業化へ向けた調査を開始する。