ハイエンドラインナップを強化
富士通テンといえば「2DIN-AVNの元祖」というべきメーカーだが、2008年モデルでは2DIN-AVNのハイエンド『AVN778HD』に加え、1DINサイズの筐体にワイドVGAのインダッシュモニターと40GB容量のハードディスク(HDD)を内包した『AVN078HD』、そしてそれをベースに1DINの地上デジタルテレビユニットを組み合わせ『AVN978HDTV』をラインナップ。この2機種の登場により、ハイエンドラインナップが強化された形だ。
富士通テンは2006年秋モデルで1DINサイズのモデルをラインナップしたが、この際にはQVGAモニター+20GB容量のHDDであり、スペック的にはミドルクラスだった。しかし、AVN078HD(AVN978HDTV)のモニターはVGA化されており、HDD容量も40GBに増量している。スペック的にもハイエンドと呼ぶにふさわしいモデルに成長している。
両モデルの差はオーディオ機能の一部のみとなった。2DIN-AVNのAVN778HDはVRモードで録画したDVDの再生や、別売のタイムドメインスピーカーに対応しているが、1DINモデルのAVN078HDは非対応となる。
◆“キレがいいナビ”
08夏モデルでは、「キレのある高画質」「キレのある高音質」「ジャストフィット」「使いやすさ」の4つの「美しさ」をコンセプトに、AVNとしての熟成とさらなる質感の向上を図り、快適なカーライフをサポートする「キレがいいナビ」を目指したという。
全機種でデジタルTFTを採用、また、ナビゲーションとディスプレイ間の映像信号をデジタル化(AVN978HDTV、AVN078HDを除く)することで、アナログ信号への変換で発生していたノイズを低減。くっきりとした文字と、より深く引き締まった印象の黒色を表現する。フロント4chアンテナシステム採用で、取り付け時間の短縮が実現したこともトピックだ。
インダッシュモニターはバックライトに白色LEDを使用した7インチワイドVGAに進化。輝度もアップし、色合いも鮮やかなものとなっている。
ナビ機能も充実。グラフィック統合型CPUなどで構成されるアルティマエンジンを搭載しており、スピーディなルート設定ができる。交差点拡大図も非常に見やすい。
◆ケータイリンクも機能アップ
その他、携帯電話を活用したケータイリンク機能として、「モクテキチネット」が新しくなり、ゼンリンデータコムにより運営される『its-mo Drive』や、ヤフーにより運営される『Yahoo!地図アプリ』など、他社の位置情報サービスと連携。携帯電話や、パソコンでの検索が、さらに使いやすく、最新の情報もすばやく手に入れることが可能となった。
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