ヤマハ発動機は、連結子会社で船外機などのマリンエンジンを開発・製造するヤマハマリンが、静岡県袋井市に建設中だった袋井工場への組立ラインの一部移管が完了し、16日、開所式を行った。
開所式では、袋井市の原田英之市長、ヤマハ発動機の梶川隆社長、ヤマハマリンの加藤正平社長ら約50人が列席し、安全祈願の神事を行った後、本社工場から移管した1本目の組立ラインの稼動に合わせてテープカットを行った。
ヤマハマリンは、船外機の4ストローク化や大型化の進展に伴う部品の大型化や部品点数の増加などにより高負荷な生産状況、過密な作業環境となっていた。袋井工場の稼動により、生産体制を再編し、物流・安全面の充実を図るとともに、塗装工程のロボット化やモジュール生産方式など、新たな工法を導入して生産性と品質の向上を図る。
新工場は、環境面では自然採光や水循環システムなどを導入し、地球環境にやさしいモノづくりができるように配慮した。
1本目の生産ライン移管に引き続き、2009年の夏頃には本社工場の残る組立ラインを移管し、袋井工場における生産体制が完成する予定。