ホンダ『フリード』のラゲッジスペースは4215mmという短い全長のミニバンでありながらも、アレンジ次第でフレキシブルに使いこなすことができる。
3列シート車の3列目を出した状態ではさすがに狭いが、奥行きが350mmあるので石油のポリタンクなら3個は入る広さがある。
そして3列目を跳ね上げればステーションワゴン並みの広々としたスペースが現れる。3列目の跳ね上げは多少力が必要だが、モビリオのように2列目のシート下に3列目を収納するよりは操作は簡単だ。
ラゲッジのフロアの高さが地上から480mmと低く、荷室高も1160mmもあるので27インチサイズの自転車でも立てたまま積むことができてしまう。さらにキャプテンシート車なら、シート間に自転車の前輪を入れることができるので、さらに楽に積める。
2列目のアレンジはキャプテンシート車は前方にスライドさせるだけなので奥行きは1230mm程度だが、8人乗りや5人乗りのフレックスなら2列目をタンブル(折りたたみ収納)させることができるので、1445mmの奥行きがある広いラゲッジルームを作ることができる。
フリードの開発責任者を務めた安田浩志さんは「フリードのラゲッジスペースは自転車やベビーカーなどの日常的に使われる大きな物でも簡単に積むことができるように、パッケージングされています」とコメント。
フリードの室内ユーティリティは『ステップワゴン』と同じシートパターンやシートアレンジが用意されているので、小さなステップワゴンといった感覚で使いこなすことができる。この使い勝手に優れたラゲッジスペースもフリードの魅力だ。