日本精工は、鉱山用ベルトコンベヤ向けに、低トルクで密封性に優れたシールを採用することで従来より信頼性を向上させた高密封軸受を開発したと発表した。
BRICsを中心とする新興市場の経済成長を背景に、世界的な資源不足で、豪州・南米などで鉱山開発は活況を呈している。これに伴って鉱山機械のフル稼動体制などによる生産性向上のため、鉱山設備の信頼性向上に寄与する軸受需要の拡大が予想される。
同社は、自動車用ハブユニットで実績のあるシールユニット構造をコンベヤローラ軸受に適用し、高密封シールと軸受を一体化することで、雨、泥水、粉塵などの異物が侵入しやすい環境下で低トルクと密封性を両立させた信頼性の高いコンべヤローラ軸受を開発した。
コンベヤローラ用低トルク高密封軸受は、低トルク・長寿命化による省資源化が図れる。同社では新製品により、コンベヤローラ用途で2010年度に年間2億円の売上を目指す。