気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年4月3日付
●道路財源、本社世論調査、一般財源化「賛成」58% 首相提案「評価」5割超、内閣支持率は28%(読売・1面)
●ガソリン下げ幅平均10.7円(読売・1面)
●北米自動車販売12%減、日本勢戦略見直し(読売・9面)
●富士重、資金確保が狙い、トヨタから出資拡大 生産能力増強で(読売・9面)
●首都直下地震なら徒歩1252万人、帰り道満員電車状態(朝日・1面)
●米国ミシガン州に先端研究所を設立、トヨタ(朝日・11面)
●印タタ上場へ、海外企業誘致に朗報、東証、欠かせぬ市場整備(毎日・8面)
●となりの達人:「乗り味」を決める、日産自動車、加藤博義さん、時速250キロ極限で車と対話(毎日・9面)
●「道路」一般財源化、自民内早くも亀裂(産経・5面)
●オリックス、レンタカー料金最大2000円値下げ(産経・9面)
●国産2階建てバス復活(東京・8面)
●車検にも混乱の火種、重量税上乗せ分、30日期限(日経・5面)
ひとくちコメント
急成長するインドの大手財閥であるタタグループ傘下のタタ自動車が、今夏にもインド企業として初めて東京証券取引所に上場するという。日経が2日付の朝刊で特報したのを受けて、きょうの各紙も追随記事を取り上げている。
タタが上場を狙うのは昨年11月に解禁された株式とほぼ同じ機能を持つ日本預託証券(JDR)で、実現すれば第1号となる。昨年夏に、甘利明経済産業相が率いてインドを訪問した官民ミッションで、JDRを活用した上場を呼びかけていたという経緯があるようだが、タタグループは積極的なM&Aで事業分野や規模拡大を進めている。
傘下のインド最大手のタタ自動車は、超低価格自動車『ナノ』を今秋に発売を予定、先月末に米フォード・モーター傘下の英高級車ブランド「ジャガー」と「ランドローバー」の買収で合意しており、「世界の自動車業界で“台風の目”となった」(産経)。インド市場といえばスズキの独壇場であったが、トヨタの経営手法をモデルにしているといわれるタタの存在は無視できない。