JTB関東は、日本初のカーボンオフセットパーキングを群馬県太田市に導入すると発表した。4月5日から開催される「第25回全国都市緑化ぐんまフェアおおた会場」に設置する。
カーボンオフセットパーキングは、会場で自家用車・バスの来場者が支払う駐車代金の一部を国内の自然エネルギー施設に支払い、自家用車・バスで移動中に排出するCO2をオフセットする仕組み。
今後、JTB関東は「カーボンオフセットパーキング」デスクを開設し全国の観光地の駐車場を中心に、環境配慮型駐車場の普及を図り、2008年度は10万台の利用を見込んでいる。
第1号となる群馬県太田市で開催される第25回全国都市緑化ぐんまフェアの開催テーマ「環境・身近な緑の再発見、自然の記憶の再生」の具現化。地球温暖化がすすむ中、芝桜をメインとした太田会場では、自家用車の来場時の渋滞により引き起こされる地球環境への負荷を軽減できる方法を実行委員会で検討してきた。公共交通機関での来場を推進するものの、同時期には周辺の都市で、つつじや藤などが見ごろを迎え、自家用車での来場を抑えることが困難。
北関東自動車道が全国都市緑化フェアの開催に合わせておおた会場から4kmの太田・桐生インターチェンジまで開通し、自家用車での来場が容易になる。これらのことを背景に、自家用車での来場を抑えるのには無理があるため、、カーボンオフセットパーキングを導入する。
駐車場利用券には、自然エネルギーを購入する旨の内容を明記し、運転者に、地球環境に対する気付きの場を提供する。
今回は駐車場料金の一部で1台約6.8kg分のCO2をオフセットする。約8万台の来場を見込むため、合計約540トンのカーボンオフセットを見込んでいる。