F1開幕を翌週に控えた7日、トヨタが2008年のモータースポーツ活動全般に関する発表会を都内で開催。渡辺捷昭社長をはじめとした関係役員、そしてF1やSUPER GTのドライバーたちが多数集結し、新シーズンの飛躍を誓った。本格的なモータースポーツシーズン開幕が間近(SUPER GTもF1同様に3月16日が開幕戦決勝)とあって、さすがに目新しい話題こそないものの、トヨタが各カテゴリーに高い意欲をもって臨むことを、渡辺社長は以下のような言葉を用いて説明した。「我々トヨタは、クルマというもののプラス面をマキシマイズし、マイナスな面をゼロナイズしていきたい。クルマの夢と感動が凝縮されたモータースポーツは、まさしくマキシマイズさせる面の中核にあると考えている」若者のクルマ離れについても言及し、クルマの楽しさを具現化するための活動として、トヨタがモータースポーツをさらに重視していくことを強調した。さて、なんといっても最注目はF1だ。参戦7年目のトヨタF1にとって、悲願の初優勝は成るのか? 「今年こそ、……毎年、言っているような気もいたしますが(苦笑)、今年こそ初優勝を」と、渡辺社長が熱い期待を寄せれば、モータースポーツ技術開発担当の岡本一雄副社長も「トヨタ流の改善の“成果”が出る年にしたい」と決意表明。そしてドイツ・ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)、つまりトヨタF1チーム本隊を率いる山科忠氏は、「空力のコンセプトを一新し、レースでの空力バランスの変化が少ないマシンを目指して開発をした。昨年のこの時期は、フェラーリと1.5 - 2秒のラップタイム差があったが、今年はロングランの場合でラップあたり0.7秒差くらい。これを0.5秒まで詰められれば」と、明るい展望を披露する。「コンスタントなポイントゲット(8位以内)と表彰台獲得が目標。その真ん中に立てるよう、頑張りたい」来年こそ、「今年こそ」を言わなくて済むか否か? トヨタF1の2008年の戦いに、熱い視線が注がれる。
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