GMの北米社長、トロイ・クラーク氏はシカゴモーターショーにおいて、2012年までに同社の生産車のおよそ半数をE85燃料使用可能なものにする計画を明らかにした(6日)。
GMではデトロイトモーターショーの期間中にエタノール精製のベンチャー企業、コスケータ社との提携を発表しており、その延長上でのグリーン・バイオ燃料増進計画だ。
クラーク氏によると、GMは今年中に11のE85使用モデルを追加し、来年にはさらに15のモデルを追加する。また2010年には最初のフレックス燃料4気筒エンジン搭載のシボレー『HHR』を発表する予定。
またコスケータ社はエタノール・プラント・エンジニアリングの企業、ICMと提携し、2010年に占有技術を駆使した初のエタノールプラントを建設する。このプラント建設により、コスケータは1ガロンあたり1ドル以下のコストで大量のエタノール生産が可能になるという。
同社はトウモロコシや大豆といった農産物ではなくその副産物である茎や葉の部分、バイオマス、工業廃棄物などを原料にエタノールを精製する技術を標榜している。キャッチフレーズは「あなたのゴミはわれわれの資産」だ。
クラーク氏は、GMの計画が実現し、フォードモーター、クライスラーグループも「2020年までにE85燃料使用可能な車種を増やす」という約束を果たせば、ビッグ3全体で年間に290億ガロンのガソリンを節約できるとしている。