エアバス A380、世界初のGTL飛行

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エアバス社は、総2階建ての大型旅客機『A380』が1日、商用機としては世界で初めてGTL燃料により飛行したと発表した。GTL:Gas To Liquidsとはおもにガスから作られた液体燃料。

イギリスのフィルトンからフランスのトゥールーズまで3時間の飛行だった。実験はカタールGTLコンソーシアムとの提携に基づいて行なわれた。またこの試験飛行はエアバスの代替燃料研究プログラムの一環であり、長期試験計画の第一歩である。

GTLは古くは人造石油とも呼ばれ、天然ガスや植物などの炭化水素から合成される。大気汚染の原因となる硫黄分を含まないサルファーフリー燃料にできる。現状GTLの試験は第二世代のバイオ燃料の開発に貢献する。第二世代のバイオ燃料は今のところ、商用ベースになるほどの生産量がない。

燃料はシェルが供給したGTLジェット燃料で、試験機体のエンジンはロールスロイス製の「トレント900」型だった。

実験機にA380が選ばれた理由は、A380がすでに環境性能の点で優れていることに加え、エンジンを4発備え、それぞれに分離した燃料タンクをもっていることから。飛行では第1エンジンにGTLと通常のジェット燃料との混合燃料を供給、残りのエンジンには通常のジェット燃料を供給した。

《高木啓》

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