ポルシェAGは、約2億ユーロを投じてツッフェンハウゼンの本社敷地内に新たな塗装工場を建設する計画を発表した。
新塗装工場はポルシェ第1工場の延長の形で線路に沿った元デュール社の敷地に建設する予定。この土地は今春ポルシェがデュール社から買収したもの。新工場は2008年秋に着工し、2011年に操業を開始する予定。
完成後は2交代制で1日170台の塗装が可能で、3交代制にも対応できるよう設計されている。移行期には新工場は既存の塗装工場とを並行して操業する予定だ。
ポルシェAGのヴェンデリン・ヴィーデキング社長は、新塗装工場の建設に関して「今回の決定はポルシェの成長に欠かせないだけでなく、2005年7月に締結された取締役会と労使協議会の合意の一部であるツッフェンハウゼンでの雇用の確保を実現するためのもの。これにより長期的な雇用が確保される一方、今後『911』などのプレミアムモデルに対する需要が大幅に増加した場合にも引き続きシュトゥットガルトで製造する下地が整う」と述べている。
2006/2007事業年度では、ポルシェはツッフェンハウゼンの工場で3万9000台の911シリーズを製造した。
新工場は最先端技術の粋を結集して建設する計画だ。