デトロイトモーターショーにエコカーとしてダッジブランドから登場するのは、未来的なシルエットのスポーツワゴン『ZEO』(ゼオ)コンセプトだ。
4人乗りと内部スペックはクライスラーのコンセプト『エコボイジャー』とほぼ同じだが、デザインの方向性はほぼ正反対。エコボイジャーがフード下にエンジンがないことからフロントエンドを切り詰めた形なのに対し、ZEOはロングノーズで23インチのモンスターホイールを装着。見た目はエコカーに見えないインパクトのあるスタイリング。全体からは『マグナム』のDNAが感じ取れる。
実際ZEOのデザインコンセプトは、「新しい、環境に優しい21世紀のマッスルカー」なのだそうだ。大型のリチウムイオンバッテリーパックを搭載することにより、継続走行距離250マイル=400kmを実現しながら、0-60マイル/h(0-96km/h)到達が6秒以下、というパワフルな走りも損なっていない。しかもZEOはハイブリッドではない、ピュアEVコンセプトだという。
ロサンゼルスで発表されたHEMIエンジン搭載のハイブリッドのように、「エコカーでもハイパフォーマンスな走りが楽しめる」というのがクライスラーとしてのクリーンエネルギーへの返答のようだ。
アグレッシブなデザインと独自のエコカー観により、話題をさらいそうな1台。