富士通は、マルチメディア情報向け車載ネットワークの国際規格「IDB-1394」に準拠したコントローラーLSI「MB88388A」と「MB88389」の2製品を開発し、12月1日からサンプル出荷を開始すると発表した。
IDB-1394は、自動車内で映像や音声などのマルチメディアデータを高速に伝送するための情報系ネットワーク規格。
現在、各自動車メーカーが、自動車の後部座席用ディスプレイでDVDやテレビの視聴およびカーナビゲーションの操作を行うリアシートエンターテインメントの実現に必要なネットワーク規格として注目しており、今後、本格的な普及が見込まれている。
「MB88388A」は、DVD、デジタルTV、カーナビゲーションの映像を伝送するために、国際規格でIDB-1394の映像コーデック(圧縮・復元)として採用されている「SmartCODEC」を搭載している。
スマートコーデックは富士通研究所が開発、高精細な映像を遅延を感じさせず伝送することが可能となる。これにより、世界で初めて、カーナビゲーションの映像をIDB-1394上で利用することが可能となる。
IDB-1394に準拠するオーディオ専用LSI「MB88389」とあわせ、高品質なリアシート(後部座席用)エンターテインメントを低コストで実現できるとしている。