アイシン精機の山内康仁社長は26日の東京モーターショーのプレスブリーフィングで、「ナンバーワンの商品同士を、さらに統合し、1+1を3にも4にもしていくような商品開発に力を入れている」と述べた。
特に環境面では、新たな時代に即した次世代パワートレインシステムの開発に力点を置いて、ハイブリッド・トランスミッションやモーター・ジェネレータ、冷却システム、回生協調ブレーキシステムなど、ハイブリッド車や電気自動車のコアとなるシステムの確立を進めている。
そしてさらに、「これらのコアシステムにブレーキやサスペンションを組み込んだインホイールモーターシステムなど、アイシンならではの独創的なシステムの開発に取り組んでいく」(山内社長)
また安全については、走行系運動制御システムの開発を進めている。これは、ABS、ESCなどの制御ブレーキと4WSやスタビライザーの機能を融合させることで、コーナーリングや悪路でもより安定した走りを実現しようというものだ。
「システムで発想することにより、これまでの機能や技術の枠を超えて、全く新しい価値を提供できることは、まだまだたくさんある」と山内社長は強調した。