三菱自動車は東京モーターショー出展車両の一つであるコンセプトカーの『Concept-ZT』を先行発表した。
Concept-ZTはかつての『ディアマンテ』の後継車とも噂される一台だが、それはさておき、もうひとつの大きなトピックは、その心臓。ボンネット内に収まるのは2.2リットルの新開発ディーゼルエンジンだ。
これは技術コンセプトとして搭載されているのではなく、実際に今後三菱車に搭載される予定のもの。それだけに技術的にも優れており、コモンレールシステムとピエゾ式インジェクターに加えて、VD(バリアブル・ディフューザー)/VG(バリアブル・ジオメトリー)ターボを組み合わせることで、パワーと環境性能を高いレベルで両立。
さらにトランスミッションには、ツインクラッチSSTを組み合わせて、さらなる走行性能のアップと、低燃費を実現する。駆動方式はもちろん三菱自慢の電子制御4WD。これにフロントE-LSD/ABS/ASCを組み合わせてS-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)として総合制御することで、さまざまな路面状況下で高い走行安定性を確保してくれる。
また軽量化と安全性を両立させるべく、押し出し材とダイキャスト材から成る高剛性のアルミボディとしつつ、フード/フェンダー/ドア/トランクリッドには、耐衝撃性とリサイクル性に優れた樹脂外板を採用している。