国交省、「E10」対応車の技術指針を策定

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国土交通省は12日、ガソリンにバイオエタノールを10%混合した「E10」燃料に対応する車両の技術指針を策定した。

公道走行試験を行うための国土交通大臣認定に必要なE10対応車として、クリアしなければならない試験や満たすべき基準をまとめた。

同指針に適合した車両ならば、大臣認定を受けて公道走行試験を行うことが可能になる。公道走行試験で得たデータは今後の道路運送車両の保安基準の検討などにも活用する。

E10対応車はバイオエタノールの普及を進め、二酸化炭素排出量削減に寄与することが期待されている。エタノール3%混合の「E3」は一般のガソリン車で使用できる。しかし、E10のようなそれ以上の濃度で使用する場合は、車両構造上の対策が行われないと燃料配管の腐食や排ガス規制への抵触といった問題が生じる可能性がある。

技術指針では、E10対応車に使用する燃料の性状や燃料装置の安全性、衝突時の安全確保、排ガスなどの発散防止に関して必要な技術要件を定めている。試験車による公道試験で得た部品の劣化状況の有無や排ガス試験データなどは保安基準の検討に活用する。

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