ムーディーズ・インベスターズ・サービスはこのほど、ホンダファイナンスの発行総額400億円、利率1.3%、償還期限2011年の国内普通社債に「Aa3」の格付を付与した。この格付はホンダとのキープウェルアグリーメントによってサポートされ、格付けの見通しは安定的。
キープウェルアグリーメントでは、ホンダがホンダファイナンスの株式を全額保有し続けること、ホンダファイナンスの有形純資産を1000万円以上に維持すること、ホンダファイナンスが債務を履行するのに十分な流動性を維持することが取り決められている。
ホンダファイナンスは、日本においてホンダ製品についての個人向け自動車ローン、リーズ等を提供している。特に日本市場において、販売金融は自動車メーカーにとってますます重要なマーケティング手段になっており、ホンダは中期計画において、新車種の投入とホンダファイナンスを通した販売金融の強化により、国内販売台数を拡大することを目標にしている。
そんなことから、ムーディーズはホンダが自動車販売金融を戦略的に遂行していくうえで、ホンダファイナンスが果たす役割の重要性が増していると見ている。