J.D.パワーアジアパシフィックは、「2007年日本自動車先進技術調査」の結果を発表した。
調査は自動車先進技術に対する消費者の認知度、興味度および購入意向について調査したもので、46の自動車先進技術・装備を対象とした。5回目となる今年の調査は、過去5年以内に新車を購入した一般の自動車(軽自動車を含む)ユーザーで購入決定に関与し購入車を主に運転している人が対象。7月上旬にインターネット調査を実施し5307人から回答を得た。
調査では先進技術・装備について説明した上で、それぞれをどの程度知っているかを聞き、その後価格を提示せずにどの程度興味があるかを聞く。さらに価格を提示し購入・装備の意向があるかを聞いた。
調査対象の46の先進技術・装備のうち、興味度と購入意向共に特に高かったのは、フロントサイドエアバッグ、リアサイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、多段式エアバッグ、ディスチャージ(HID)ヘッドライト、ハイブリッドエンジン、キーレスエントリーシステム、データ通信モジュールの8つ。これらの技術・装備による安全性や環境・燃費経済性、利便性や安心感などについてユーザーが高い関心を持っていることが明らかになった。
これら8つの技術・装備の中で多段式エアバッグのみ、認知度が全体平均を下回るものの、高い興味と購入・装備意向が示された。
また、46の技術・装備の中で、ニーエアバッグとむち打ちダメージ軽減シートの注目度が高かった。一般にはあまり知られていない技術・装備で、認知率は3割前後にとどまるが、高い購入・装備意向が示され購入意向のランキングのトップ10に入った。
一方、ハイブリッドエンジンは全体に高い支持、クリーン・ディーゼル・エンジンは一部で堅実な支持があり、環境・燃費経済性関連の技術・装備への関心の高さを示した。